WEBサイト(ホームページやブログ等)を運営する以上、Google Analytics(グーグルアナリティクス)の利用は必須ですが、今回はその中でよく目にする「直帰率」と「滞在時間」についてお話します。
「直帰率」「滞在時間」を理解して、より良いサイト運営を
直帰率と滞在時間が良いサイトは、ユーザー満足の高いサイト、有益な情報を提供できているサイトと判断される可能性が高く、検索エンジンから良い評価を得られる可能性が高いです。
まずは、直帰率と滞在時間の意味を理解していきましょう。

直帰率
直帰とは、
ユーザーがサイトにアクセスした際、アクセスした最初のページ(ランディングページ)から次のページに移動せずに、サイトから離脱しまい戻ってこない状況を指し、その直帰の比率を表したものを直帰率と呼びます。
直帰率でわかる、サイト・ページの状況
直帰率が高い=そのページが分かりづらい、求めていた情報ではない。
これからわかるように、直帰率が高いページはユーザーに有益な情報ではない場合が多いです。
検索キーワードと内容が伴っていない場合も、直帰率が悪い要因となります。
誤ったSEOが広まって、キーワードに固執するあまり、この状況になっているサイトも多くありません。
直帰率が高いページばかりのサイトは、基本的に反響に繋がりにくい、または反響が全く無いことが多いです。そうなると当然検索エンジンにも評価されにくくなります。
もしそうなっている場合は、可能な限り改善していきましょう。
緊急性のある商材以外を扱うサイトには「直帰率が高い」ことは致命傷である
「鍵をなくした」「雨漏りしている」「家のガラスがわれた」「水道管が破裂した」など、緊急性のある商材を扱っている企業の場合、そのことについて要約された一枚もののLP(ランディングページ)だけ閲覧されれば反響に結びつくケースが多いですが、高額な商材を取扱する企業サイトであれば、1ページを見てなにか反応を起こすことは困難です。
例えば、リフォームサイトであれば、「どんなリフォームができるのか」「どんな実績があるのか」「他にどんな方法があるのか」「補助金を使えるのか」「どんなスタッフが働いているのか」「どんな会社なのか」など、いろいろ知ってから出ないとなかなか問い合わせをしたり、電話したり、訪問したりできないですよね。
なぜなら、その後「メールがいっぱい届いたり、電話がかかってきたり、無駄に営業されたら嫌だ」って考えるのもユーザー心理です。
そうならないために、自分がこれから携わることに関しての情報や関わる会社について調べて、安心して相談できるか判断した後、行動を起こしている。それが現在のネットユーザーの特徴なのです。
専門サイトや企業サイトはTOPページの直帰率にも注意しましょう
TOPページは、本の背表紙と同じで、その本(ホームページ)で一番大きな題材(タイトルキーワード)を明示し、その傘下で題材に付随する情報を掲載していくものです。
その大題であるタイトルと内容が伴っていない場合、集客ができたとしてもユーザーはその内容に満足せず、成果にも繋がりません。この場合、必然的に直帰率も悪い状況に陥っている可能性が高いです。
もしTOPページの直帰率が40%を超える状況であれば、サイトの内容見直し、デザインの見直しなど大きなテコ入れが必要になってきます。
※単月だけで判断するのは危険なので数ヶ月スパンで傾向を見ることをおすすめします。
気になる人は一度確認してみましょう。
TOPページの直帰率確認方法
見たいサイトのAnalyticsを開き、 TOPページのランディングページを確認。
項目内にある表示されている直帰率を確認しましょう。
滞在時間
滞在時間とは、ユーザーがそのサイトに訪問した際に、「どれくらいの時間を滞在していたか」を示す指標です。
滞在時間でわかる、ページの状況
滞在時間が短い=内容が薄い、あるいは無い。欲しい情報が無い、内容が伴っていない。
という風に考えられます。
漫画文化が染み付いている日本人の場合、イメージ図やイラスト、写真が無いなど「文字だけのページ」もユーザーの滞在時間を短くしてしまう用意だったりします。
※専門的な情報を求めている場合は、文字だけでも良いが、ライトユーザーの興味を掘り起こすためには、イメージが重要になってきます。
また、写真だけのページばかりで構成されているサイトは、見る時間もかからないので、必然的に滞在時間が短くなります。
直帰率・滞在時間の改善方法
直帰率や滞在時間を改善したい場合、
まず、今の内容は受け入れられていない。ということを受け止めましょう。
その上で、その情報とユーザーのニーズがあっているかを確認します。
この際、流入のキーワードと一致しているかも検証すると良いでしょう。
もし、ニーズと相違があり、そのニーズにあった情報を提供できないのであれば、その情報は改善しようが無いため、放置あるいは削除しましょう。
※2019年5月Googleの「検索品質評価ガイドライン」が改正されたため、削除までする必要はないかもしれません。→「非YMYLページにおける著者の専門知識要件の緩和」項目参照
相違は無いが、内容が薄い、必要な情報を端折って書いている等の状況であれば、できるだけユーザー目線で気になる点や、抑えておきたい点、メリット・デメリットも含めて書いていきましょう。
この場合、そのページ内だけで完結する必要はありません。
他のページに補填できるページがあるのであれば、そのページヘのリンクを貼ることで直帰される確率を下げることになります。
また、ページの構成(特にレイアウト)も見やすくわかりやすくを意識し、まずは何が書かれているかの内容の要約や、イメージ画像の追加、文章の三行ルール、などにも気にかけて改善していきましょう。
まとめ
① 改善できるものかどうかの判別
② 内容の改善
③ レイアウトの改善
以上、「SEO対策において重要な直帰率と滞在時間の改善について」でした。
ウェブコン部は、集客に困っている企業を支援するプロ集団です。
もっと詳しく聞きたい、やり方がわからない、教えてほしいなど、 なにかお困りのこと等ありましたら、遠慮なくお問い合わせください。
では、また